熊本「通潤橋」の現在は放水を再開?仕組みや作られた理由・歴史も解説!

熊本の通潤橋は、現在では放水を再開しているのでしょうか?今回の記事では、通潤橋が放水を再開しているかどうかに加えて、造られることになった理由や歴史などについて紹介します。通潤橋の歴史などに加えて周辺スポットについても紹介するので、参考にして下さい。

熊本「通潤橋」の現在は放水を再開?仕組みや作られた理由・歴史も解説!のイメージ

目次

  1. 1豪快な景色が望めるスポット「通潤橋」
  2. 2「通潤橋」の歴史や建設された理由
  3. 3「通潤橋」が放水を再開!
  4. 4「通潤橋」の周辺観光スポット
  5. 5「通潤橋」のアクセス&駐車場情報
  6. 6熊本「通潤橋」のダイナミックな放水を見学!

豪快な景色が望めるスポット「通潤橋」

観光名所が多い熊本ですが、その中でも豪快な景色を望めることで有名な通潤橋を知っていますか?今回の記事では、人気の通潤橋の現在の様子や、放水の仕組み、歴史などについて紹介します。周辺にある観光スポットについても紹介しているので、併せて参考にして下さい。

大迫力の放水が鑑賞できる水道橋

通潤橋はアーチ状になった橋自体の姿も美しいのですが、大迫力の放水を鑑賞できることでも人気の水道橋となっています。通潤橋は人が渡るためのものではなく放水を行うための橋であり、橋の両側から放水される姿はとても力強く、見ごたえもあります。

その美しい姿から観光スポットとしても人気の通潤橋ですが、熊本地震の影響を受け、放水が中止されていた事もありました。地震の影響を受けてしまった通潤橋では現在放水が行われているのかどうかも、今回の記事内で確認していきましょう。

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「通潤橋」の歴史や建設された理由

それでは最初に、通潤橋の歴史や建設された理由や歴史、仕組みなどについて見ていきましょう。人気の観光スポットでもある通潤橋ですが、どういった理由から建造されることになったのでしょうか。当時としては画期的な仕組みや、重要文化財に指定された理由などについても併せて見ていきましょう。

水不足解消のため建設

通潤橋が建造されることになった理由は、水不足の解消のためです。白糸大地は水の便が悪く飲み水も十分に確保できないような状態だったので、農作物に使用する水も十分に確保することが出来ませんでした。

しかし、若いころから水路橋の構想を抱いていたという布田保之助の頼みによって石工によって石橋がかけられ、不毛の大地であった白糸大地にも、無事に水が送り届けられるようになったそうです。

布田保之助の銅像が建立

通潤橋下には、この偉業をたたえて布田保之助の銅像が建てられています。布田保之助は行政の責任者でもあり、矢部地域の長でもあった人物です。通潤橋の建造がもっとも代表的な功績ですが、そのほかにも多くの開発事業に携わった人物である様です。

布田保之助の像の前にはベンチが設置されている様なので、こちらに座って休憩したり、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。また、像の隣には布田保之助について詳しく紹介したパネルもあるので、こちらも併せてチェックしてみて下さい。また、布田保之助の像の後ろ姿と、通潤橋とを一緒にレンズに収めることも可能です。

通潤橋の画期的な仕組みとは

通潤橋は現在でも迫力のある放水を愉しめますが、当時としてはとても画期的な仕組みが用いられていたそうです。通潤橋には、コーヒーでもおなじみのサイフォンの原理が応用されています。

サイフォンの原理とは高い位置と低い位置とを管でつないで水を流す場合、管の中が水で満たされていれば、たとえその途中で出発点よりも高いポイントがあったとしても、問題なく水をくみ上げることができる仕組みのことを言います。

ただ、通潤橋の場合はこの仕組みをそのまま利用したのではなく、応用して活用しています。そのままではなく、応用して活用しているのは橋よりも高い位置に水を送っているからだそうで、「逆サイフォン」とも呼ばれる仕組みだそうです。

アーチ式水道橋では日本最大

画期的な仕組みを活用して造られ、圧倒的な放水が行われている通潤橋は、水路の長さ126m、橋の長さが75.6mとかなりの大きさがあります。日本にはアーチ式水道橋がいくつかありますが、こちらの通潤橋はアーチ式水道橋では日本最大のものとなっている様です。

日本最大のアーチ式水道橋である通潤橋は放水を行う姿ももちろん見ごたえがありますが、橋そのものも迫力があり、建造された当時、どれ程の偉業であったかを感じることが出来るでしょう。通潤橋のパワーは一昼夜でなんと100ヘクタールの水田に水を送る分の力があるそうで、地震などの災害にも耐えられるよう、高い技術が用いられていることも特徴です。

国の重要文化財に指定

画期的な仕組みを取り入れて建造された通潤橋は、地震などにもしっかりと耐えられる建造技術の高さや見た目の美しさなどの理由から、現在では国の重要文化財にも指定されています。

紹介したように通潤橋は日本最大のアーチ式水道橋なので迫力のある姿を愉しめますし、均整がとれた橋やアーチの美しさはもごたえも十分です。時期によっては通潤橋の周りに花が咲き乱れており、上流からは橋と花とが同時に映る、美しい写真を撮る事もできる様です。熊本観光の際は、立ち寄って歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

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「通潤橋」が放水を再開!

通潤橋では数年間放水が行われていませんでしたが、現在では無事に放水が再開されている様です。通潤橋の放水が暫く行われなかった理由、そして再開に関しての情報を順番に見ていきましょう。

熊本地震や豪雨で被災

通潤橋の放水が暫く行われなかった理由は、熊本地震や、豪雨などで被災したためです。2016年の4月に地震で被災してからは暫く通潤橋への立ち入りは禁止となっており、放水も中止されていました。

通潤橋が地震によって受けた被害も相当な物であったようで、2017年から復旧工事が始まってから、放水が再開されるまでには大規模な改修工事が行われました。「通潤橋復興記念放水」は新型コロナウイルスが理由で延期していましたが、地震で被害を受けて以来、4年ぶりに無事放水が再開されることとなった様です。

令和2年7月21日に放水再開

熊本地震によって被害を受けて以来4年ぶりとなる放水の再開は、令和2年7月21日に行われました。定時放水に関しては11月末まで行われるそうなので、再開された放水の様子を愉しんでみてはいかがでしょうか。間近で、通潤橋による力強い放水の様子を愉しみましょう。また、見学の際にはマスクの着用を忘れないようにして下さい。

放水日程や時間はHPで確認

詳しい放水日程や時間スケジュールについては、HPで公開されているので確認してみてください。また、放水の予定と書かれていても、農業用の水が不足する場合や、さまざまな状況によって放水は中止されることもあるので留意しておきましょう。

例えば2020年では、5月7日~7月20日の間は、農繁期のため長期にわたって放水が休止されていた様です。また、月によって休止日が10日以上ある月もあれば、6日ほどしかない月もあります。お出かけの際や旅行のスケジュールを組み立てる際は、あらかじめチェックしておいた方が良いでしょう。

12月から3月の放水はなし

放水が再開された通潤橋ですが、12~3月は放水が行われないので注意して下さい。放水が行われない理由は、通潤橋の石材が、放水時の水分によって凍結してしまう事を防ぐためです。見学の際は、冬季は放水が行われないことを覚えておきましょう。

橋の上は現在通行不可

元々通潤橋の上は歩くことが出来たそうですが、現在では安全面から、歩行は禁止となっているそうです。当面は通行不可となっているそうなので、再開された放水の姿を見て楽しむようにしましょう。

「通潤橋」の周辺観光スポット

地震などの影響もあったものの現在では放水が再開されている通潤橋の周辺では、観光スポットがいくつもあるのでこちらも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。自然の美しさを感じられるスポットや神社などがあるので、順番に見ていきましょう。

観光スポット①五老ヶ滝

五老ヶ滝は山都島町内にある滝の中で最大級のものとなっており、迫力のある滝を楽しみたい方にはおすすめのスポットとなっています。遠くからしか見ることが出来ない滝もありますが、こちらでは滝つぼの近くまでなんと徒歩で向かうことが出来ます。近くからなら力強い姿を楽しむ事ができますし、吊り橋から見れば滝の全貌を見ることもできます。

五老ヶ滝の基本情報

住所 〒861-3514 熊本県上益城郡山都町城原
電話番号 0967-72-1158
駐車場 大型3台、小型150台
URL 山都町観光ナビ

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観光スポット②道の駅 通潤橋

道の駅 通潤橋は矢部周辺県立公園の中にあり、お土産や道路情報などをチェックすることが出来ます。こちらの道の駅は通潤橋の目の前にありますし、素晴らしい眺めを楽しむ事もできるスポットです。

物産館もありお土産が欲しい時にもおすすめなので、覗いてみてはいかがでしょうか。こちらでは山都町の特産品を取り扱っており、矢部茶やゆず、お酒などを購入する事ができる様です。軽食や喫茶を楽しめるレストランなどもあるので、お腹が減った時にも便利なスポットです。

道の駅 通潤橋の基本情報

住所 〒861-3513 熊本県上益城郡山都町 郡山都町下市184-1
電話番号 0967-72-4844
営業時間 9:00~17:00
レストラン、喫茶・軽食
11:00~14:30
史料館
10:00~16:00
定休日 12/31~1/1
レストラン
12/31~1/2
史料館
12/29~1/3
URL 九州道の駅公式サイト

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観光スポット③通潤橋史料館

通潤橋が出来た歴史や仕組みなどについて詳しく知りたい方には、通潤橋史料館をおすすめします。こちらは布田保之助や石工の人達の人たちが通潤橋をかけるまでの歴史や、実際の様子などをジオラマなどで知ることができる様です。

また、こちらでは、通潤橋が放水されるときの様子も映像で見ることができる様です。冬季など放水を見ることが出来ない時は、こちらでその迫力を体感してみてはいかがでしょうか?

通潤橋史料館の基本情報

住所 〒861-3513 熊本県上益城郡山都町下市182-2
電話番号 0967-72-3360
営業時間 10:00~16:00
定休日 年末年始
料金 大人310円
小中学生160円
※団体割引あり
URL 山都町観光ナビ

観光スポット④布田神社

布田神社も通潤橋の近くにあるスポットで、なんと通潤橋を造った偉業を残した、布田保之助翁をご最新とする神社となっています。

布田保之助翁は通潤橋を架橋した偉業のほかにも、道路や用水溜池を新しく造ったり、石堰を造ったりとさまざまな偉業がある様です。勉学や家内安全、交通安全、守り神などの守り神としても知られているので、通潤橋の近くに来た際は参拝されてみてはいかがでしょうか?

布田神社の基本情報

住所 〒861-3661 熊本県上益城郡山都町長原
交通アクセス 通潤山荘から徒歩5分

観光スポット⑤岩尾城址

最後に紹介する通潤橋の近くにあるスポットは、岩尾城址です。岩尾城ははっきりとは明らかになっていませんが、およそ1222年~1224年あたりに築城された城であるとされています。岩尾城址によって築かれた城で、「八代日記」ではこの城で過去に火事があったことが明らかになっているそうです。

現在では城は無く跡のみとなっていますが、三の丸跡には堀切と土塁を見ることができる様です。先ほど紹介した道の駅通潤橋から遊歩道も設置されている様なので、見学の際にはこちらも利用してみてはいかがでしょうか。町指定史跡にも指定されているスポットです。

岩尾城址の基本情報

住所 〒861-3514 熊本県上益城郡山都町城原50
アクセス 御船ICから60分

「通潤橋」のアクセス&駐車場情報

最後に、通潤橋のアクセス方法や、基本情報などについて紹介します。駐車場情報についても紹介するので、マイカーでアクセスしたい方もチェックしてみてください。

アクセス情報

通潤橋へは、バスや車などでアクセス可能です。バスの場合は、熊本交通センターからバスに乗り、約80分ほどで到着します。また、車でアクセスする場合には、九州自動車道を走って御船ICで降り、その後車で40分ほどで到着します。

駐車場は?

通潤橋には駐車場が完備されているので、車でアクセスした場合でも安心です。大型自動車18台分、小型自動車136台となっているので、混雑時で無ければ余裕を持って利用出来るのではないでしょうか。

通潤橋の基本情報

住所 〒861-3661 熊本県上益城郡 郡山都町長原ヌ222-2
電話番号 0967-72-1158
駐車場 大型18台、小型136台分有り
料金 無料
URL 公式サイト

熊本「通潤橋」のダイナミックな放水を見学!

今回の記事では、地震で放水が休止されていた通潤橋の現在の様子や、特徴、歴史などについて紹介しました。

画期的な仕組みを活用して造られた通潤橋では放水が再開されており、力強い姿を楽しむ事ができます。近くには観光スポットも有るので、周辺も含めて観光するのもおすすめです。放水が再開された通潤橋で、ダイナミックな放水を見学してみてはいかがでしょうか?

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あまみや
グルメ関連の記事を中心に執筆しています。 お店選びの参考になる様な記事であれば幸いです。

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